アーユルヴェーダ

インドに伝わる世界最古の医学「アーユルヴェーダ」とは生命・寿命を意味する「アーユス」と科学を意味する「ヴェーダ」からなりWHO(世界保険機構)から推奨されている予防医学です。

アーユルヴェーダでは、エネルギーである「ドーシャ」には「ヴァータ(風・水)」「ピッタ(火・水)」「カパ(地・水)」の3種類があるとされ、ドーシャは増えやすい性質を持ちバランスが崩れると病気になると言われています。

西洋医学では、病気でないことを「健康である」と考えますが、アーユルヴェーダでは、病気が発症する前の状態を「未病」と捉え4つに細分化して考えています。

ドーシャのバランスが崩れ、増えたものが一定に部位に「蓄積」している第1段階の状態、さらに増えすぎて局所的な症状を発生させる第2段階の「憎悪」、進展すると全身に散らばる3段階の「播種」、さらには全身の弱い部分にたまって発症に繋がる4段階の「極在化」です。

どんな病気の予防も「『ドーシャ』のバランスを整えること」を最重要と考え、メソッドとして①心の状態は食べ物によっても大きく影響を受けるとし、体質や性格に合わせた食事療法②解毒効果のある「シロダーラ」と呼ばれるオイルマッサージ③ヨーガ④瞑想⑤入浴法などが挙げられます。

この様に、医学知識や医療技術のみならず生活の知恵、哲学、生命科学の概念を含む5000年の歴史のある医学と言えます。




ニームの木

ニームはインダス文明の時代から病気や災いを避けるのに役立つハーブとして広く利用されてきました。原産国のインドでは、どんな病気でも治してくれるお医者さんのような木として 「村の薬屋さん」 と親しまれています。 葉、樹皮、枝、種子とほとんどの部位に薬効があると言われており、葉は感染予防や寄生虫の駆除、潰瘍、湿疹などの治療薬として使われています。

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ニームの樹木に含まれる「アザディラクチン」という成分がその秘密です。

散布や塗布により効果的に害虫を駆除します。ニームの樹木に含まれる「アザディラクチン」という成分。この成分が卵の孵化を妨げ、成虫の食欲を減退させ、変態を防ぐだけでなく、忌避効果があり駆除に優れた効果を発揮します。

加えて、種子から抽出されるニームオイルは、草食・吸汁昆虫を始め、ハダニ類、ナメクジ等に作用し、食品・飲食店のゴキブリ駆除にも効果があります。樹木全体に含まれる苦味の成分を害虫が嫌い、有機農業の防虫対策にとして有効 ドイツの昆虫学者が、アフリカのスーダンでイナゴの大群の襲来により、あらゆる木葉 や野菜類が食べつくされたのに、ニームだけは食べられずに残ったという光景を目撃したのがきっかけで、研究に携わるようになりました。

もちろん人には無害で安全です。 ニームの大きな利点として、農作物に繰り返し忌避剤として使用しても動物等の哺乳類に対してはほとんど無害であるとされており、自然環境のサイクルに影響を与えることもありません。

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ニームリーフエキス

ニームの木は薬効を持つ素晴らしい木ですが、中でもニームの葉を乾燥させてのニーム茶は、マハトマ・ガンジーも飲んでいたと言われ、ニームの葉でチャツネを作って好んで食べていたそうです。

ニーム茶は血糖値の高い方にも、高血圧の方にも、アレルギーの方にも、インフルエンザなどの予防にも役立つと考えられています。

苦味が強いことで口にしづらいとも言われますが、煮出すほどに苦味が強くなるため、沸騰した湯に浸して抽出する方法もあります。他のハーブとブレンドすると相乗子効果が得られます。また、黒豆茶や玄米茶のような香ばしいお茶と併せると飲み易くなります。

煮出したニームエキスは、殺菌消毒性、抗真菌性、抗ウィルス性を有することが明らかになっています。お茶の後のティーバッグを濃く煮出して、お風呂に入れるのもよいでしょう。その後、茶葉を自然乾燥させ、植木鉢や家庭菜園に撒けば、ニーム全てを有効に使い切ることが出来ます。

ニームリーフエキスは抗炎症効果、殺菌効果があり、無臭なので化粧品原料として用いられており、ニキビケア、エイジングケア製品、デンタル製品に配合されています。

ニームリーフエキスは、アロマオイルとの相性も良く相乗効果が得られます。