ニームの木とは

ニームはインダス文明の時代から病気や災いを避けるのに役立つハーブとして広く利用されてきました。原産国のインドでは、どんな病気でも治してくれるお医者さんのような木として 「村の薬屋さん」 と親しまれています。 葉、樹皮、枝、種子とほとんどの部位に薬効があると言われており、葉は感染予防や寄生虫の駆除、潰瘍、湿疹などの治療薬として使われています。

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ニームの樹木に含まれる「アザディラクチン」という成分がその秘密です。

散布や塗布により効果的に害虫を駆除します。ニームの樹木に含まれる「アザディラクチン」という成分。この成分が卵の孵化を妨げ、成虫の食欲を減退させ、変態を防ぐだけでなく、忌避効果があり駆除に優れた効果を発揮します。

加えて、種子から抽出されるニームオイルは、草食・吸汁昆虫を始め、ハダニ類、ナメクジ等に作用し、食品・飲食店のゴキブリ駆除にも効果があります。樹木全体に含まれる苦味の成分を害虫が嫌い、有機農業の防虫対策にとして有効 ドイツの昆虫学者が、アフリカのスーダンでイナゴの大群の襲来により、あらゆる木葉 や野菜類が食べつくされたのに、ニームだけは食べられずに残ったという光景を目撃したのがきっかけで、研究に携わるようになりました。

もちろん人には無害で安全です。 ニームの大きな利点として、農作物に繰り返し忌避剤として使用しても動物等の哺乳類に対してはほとんど無害であるとされており、自然環境のサイクルに影響を与えることもありません。

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ニームの木は薬効を持つ素晴らしい木ですが、中でもニームの葉を乾燥させてのニーム茶は、マハトマ・ガンジーも飲んでいたと言われ、ニームの葉でチャツネを作って好んで食べていたそうです。

ニーム茶は血糖値の高い方にも、高血圧の方にも、アレルギーの方にも、インフルエンザなどの予防にも役立つと考えられています。

苦味が強いことで口にしづらいとも言われますが、煮出すほどに苦味が強くなるため、沸騰した湯に浸して抽出する方法もあります。他のハーブとブレンドすると相乗子効果が得られます。また、黒豆茶や玄米茶のような香ばしいお茶と併せると飲み易くなります。

煮出したニームエキスは、殺菌消毒性、抗真菌性、抗ウィルス性を有することが明らかになっています。お茶の後のティーバッグを濃く煮出して、お風呂に入れるのもよいでしょう。その後、茶葉を自然乾燥させ、植木鉢や家庭菜園に撒けば、ニーム全てを有効に使い切ることが出来ます。

アンチエイジングケアとして大手化粧品メーカーからアンチエイジングクリーム、殺菌効果があることにより頭皮のケア、シャンプー&コンディショナー、石鹸、歯磨き粉、スリミング効果があることによりダイエットサプリメントなど多数ニーム配合の製品があります。